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ドラえもん最強考察が6月25日に発売されます


『ワンピース最強考察』がベストセラーになった晋遊舎から、第二弾として『ドラえもん最強考察』が発売されるそうです。

この『変ドラ』のコンテンツも一部使われているそうなので、どんな風になっているのか興味津々です。

他にもいろいろな方のドラえもんページも参加されているそうなので、一読者として楽しみです。

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( 2011.06.01 ) ( 変ドラ ) ( COMMENT:5 ) ( TRACKBACK:0 )
祝ドラ
藤子・F・不二雄大全集刊行記念!!

syuku祝ドラdora
~お祝いそっちのけで笑わせるのびドラ~


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『ドラえもん』は学年誌に月刊で連載していただけあり、よくイベント事がネタに使われます。ただのパーティーから、クリスマス、新年会、そして誕生日。

お祝いのためという半ば強引な理由付けではありますが、そういったイベントの名エピソードから幾つか、まったくと言っていいほど似つかわしくない部分を抽出して紹介してみたいと思います。
まずは何をおいても重要なのは誕生日イベントでしょうか。子どもの頃、誕生日は自分だけのオンリーワンというイベントですから、ほかのイベントとはまた違う思い入れがあるモノです。ドラえもんではそれほど多く扱われないイベントなのですが、取り上げられるからにはとびっきりの無茶な事になるのもお約束。

まず一発目は

『ハッピーバースデイ・ジャイアン』

タイトルがシンプルなだけに話もシンプル。
スネ夫が血相を変えてのび太としずかのもとへ走ってくるや、今日がジャイアンの誕生日なのを忘れたのかと息巻く、とても誕生日という明るいムードとはかけ離れた導入。
一方ジャイアンはそれを見越してドラえもんにみんなを足止めする道具を用意させる。ドラえもんだから道具を登場させるという、ちょっとしたお題目に過ぎない理由をこれで軽く果たして、要するにジャイアンの地獄パーティーにみんなが参加するという毎度お馴染みのパターンに突入するわけですね。

で、当然のようにコレ

jaian01.jpg

↑地獄そのもの。

四人の苦笑いがとにかく必見。もっともでかい頭のドラえもんは口が普通じゃない波打ち方です。スネ夫も実に良い表情。

「ワアワア。」

がまるで生気のない吹き出しに入っているのも高ポイントでしょうか。

「ああ、じつに楽しいパーティーだ。」

とベロ出しでご満悦のジャイアンですが、さすがにこの地獄絵図には当人も我慢できずに切れてしまい、結果お話としてはジャイアンが我慢を覚えようとするドタバタになるわけです。

まあ、この一コマだけで十分元は取れるエピソードと断言して間違いないでしょう。

・・・

続いてはのび太の誕生日に関するエピソードから二つ。さすが主人公だけに二つもあるんですけど、これはそれぞれ過去の自分の誕生と、未来の自分の結婚に関するエピソードに発展するなかなか濃密な展開になっています。



まずはそのものズバリの

『ぼくの生まれた日』

導入部のパターンとして定着している、のび太がああだこうだ語って結局はなまけようとするアレで始まります。ただ、今回はママにたいして延々とご高説を述べるくだりが秀逸で、曰く
「やる気なくなるよ。」
「勉強しろ勉強しろと、おなじことばっかり。」
「今だってそうだよ。せっかく自分でやる気をおこしたのに。」
「かあさんにいわれたら、いやになっちゃった。」
「もっと、ぼくを信用してほしいよ。」

珍しくママを「かあさん」呼ばわりしている時点でかなり芝居じみているのですが、最後の台詞では汗だくの万歳で力説。
あげくに
「じゃあ、ほっとけば自分からやる?」
と根負けしたママが提案するや
「もちろんです!!」
と腕組みで断言。F先生には珍しいびっくりマーク二つもつけての断言を経て、
「それじゃ、すきなようになさい」
とママが放任するや、一目散に
「遊んでこよう。」♪♪
読者の快感中枢をことごとく刺激し続けるのび太の一直線ぶりに笑いが止まりませんが、さらにF先生はとどめにコレをたたきつける。

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↑パパまで突然現れての激昂。得意の指さしを交えて無音なのにこの凄まじさ。全小学生が共感すること疑いなしのコテンパンぶり。のび太のポーズがあまりにも完璧なんですよね。正座は当然として、顔のうなだれ方や片目の涙や飛び散る冷や汗、そして顔面の横線。

で、

誰がどう見ても自業自得にもかかわらずこれまた共感必至のコレ

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↑わかるけど。

人殺しも辞さずとしか形容のしようがない表情。ただし、のび太はそれを出生に求めるんですね。
つまり、
「自分はこの家の子どもじゃないんだ」
と。
実にのび太らしい発想で、早速タイムマシンで自分の誕生日を確かめに行きます。あれこれと昔を懐かしむあたりで、すっぱりと出生の疑問なんかどこかへ行ってしまいますが、
そこでパパとママの過剰な期待を垣間見てしまう。

umareta02.jpg

↑F先生得意の「羅列」が最高に良い味出してます。最後の「美しく…」ってあたりが肝ですが。実はここらあたりの期待値は、大長編などを経て意外にのび太の中にあることが証明されており、けっこう期待に応えているとはいえます。実は「美しく…」ってのも『白ゆりのような女の子』への伏線ともとれますけどね。パパの理想の少女はのび太の女装姿であり、だからこそうり二つのママに惚れているわけですから。

umareta03.jpg

↑だからこそ炸裂するパパならではのこの無茶。「大きいなあ!」が素晴らしい。相まって受けるママの無表情も格別。さすがのび太の生みの親。これでもう出生証明されとるだろうが。

のび太もこれにはさすがに困って、こんなめでたい場に冷水を浴びせかける

「そんなたいした子じゃないんだから。いえほんと!」

自分の事だからこそいえる台詞ですが、長男誕生の瞬間にコレを言われたパパの気持ちは察するにあまりある。

結果コレ

umareta01.jpg

↑ここで冒頭のパパの激昂ぶりにリンクするわけですね。なんという構成力。

オチも含めて、まるっきり誰も得をしない珍しいエピソードですが、面白さは格別です。

・・・

続いては冒頭に珍しくのび太の誕生日を祝うシーンを挟み、今度は「およめさん」の心配をすると言うエピソード

『ぼくのおよめさん』

このエピソードはのび太が未来に言って自分の将来を見るという最初期のエピソード。しずちゃんがちゃんと奥さんになっていたり、ノビスケという息子がいたり、かなり明確にのび太の将来を見せてくれる楽しい一篇です。

ただし、そこはF先生。

それぞれに爆笑間違いなしのギャグを入れてきます。

まずはのび太の奥さんが明らかになるシークエンス。いよいよ明らかになるその瞬間に登場するのがコレ

oyome04.jpg

そして、続くこのコマとセットで驚愕の笑い

oyome05.jpg

↑笑うに決まってる!!

こんな「すごい!」今まで味わったことがない。
最小限にして最大限の効果をあげる感嘆。これをよりにもよって他人の顔をみて放つ素晴らしさ。そして、納得極まる上の顔面。神業のラリー。

普通にやればいいのに絶えずこういう特大のギャグを挿入するF先生には頭が下がります。

そして、ノビスケの登場でも油断無く笑わせてくれます。

oyome03.jpg

↑ノビスケの突っ込みが完璧。「なにをしてるんだっ!」 ズボン下げた同じ顔の少年がパンツをあげてりゃ、そりゃこれ以外の疑問はあるまい。それぐらいここののび太とそれを受けるノビスケは、血統を感じさせる応酬。

それにしてものび太……。面白過ぎる。

ノビスケも負けてられないとばかりに、ドラえもん世界では常に登場するコレを持って見参。

oyome02.jpg

バット! 舌なめずりしながらの追い詰め感は、ドラえもんとのび太の焦りっぷりからもヒシヒシと伝わる凶悪さ。まあ、このドアを連打しているのがトイレのドアってあたりも爆笑ポイントですけどね。前のコマで「エヘン」とか言われてますし。

誕生日だって言うのに余計なことをしに行くからこういう目に遭う。

つきあわされるドラえもんもかなりアレですが。

この後フルボッコにされた二人が現在へ帰ってくるんですが、このシークエンスの緊迫感はただ事じゃないです。

・・・

続いて、イベントと言えばドラえもん世界ではクリスマス。
このクリスマスのイベントにはとにかく傑作が多いのです。

クリスマスといえば、もっとも有名な誰かさんの誕生日でもあるわけでして、こういう祝いの場にはふさわしいイベントでもあるわけです。

で、

このクリスマス・パーティーに関するエピソード。

どれもこれも半端じゃない。
とっておきと言えば聞こえが良いのですが、あまりにも知名度の高いエピソードなので取り上げるのにためらわざるを得ない傑作がふたつ。

しかも、どちらも“クリスマス・パーティの演し物でアッと言われたいのび太”と言うそれだけのプロット。凄いのは混じりっけなしに全く同じプロットなのです。クレーム寸前なぐらいひねりなく同じプロットだというのに、読者にしてみたら「アッ」ではとうてい済まされない、絶叫間違いなしの大爆笑が待ち受けています。

繰り返しますが、同じプロットなのにです。

前置きが長くなりましたが、とにかく一本目から。その名も

『メロディーガス』


説明不要なぐらい有名なエピソードです。要するに演し物としてドラえもんが取り出した道具が……


“おならで歌が唄えるイモ”


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↑そよ風みたいにさわやかな声。

F先生の描かれる作品に対してよく用いられる有名な説明に

「先生のSFは“すこし・ふしぎ”の略なんですよね」

というのがあります。

すこし・ふしぎ

この道具に関しては(もはや道具じゃないし。ただの食べ物だし)、声を大にして言いたい。

すこしじゃない!

と。

F先生のナンセンスなギャグの評価は非常に高く、恐ろしく面白い事には定評があるのですが、それにしてもこの『メロディーガス』の破壊力は異常。

論より証拠。前振り無用でクライマックスのコレをご覧じろ!

gas02.jpg

↑声を大にして笑いたい。稀代の擬音氏の生み出した作品の中でもトップクラスの素晴らしさ。「ソラ…」「ブボッ」「ヤルゾ…」「ビビッビビッ」 書いてるだけで堪えられない。おならに限らず生理現象を我慢するという、人類総て例外なく感情移入100%のモチーフをふまえて、どうやったらこんな天才的な思いつきができたのか。

スネ夫の冷静で的確な突っ込みが実に冴え渡るあたりも、本当に油断できない大爆笑ブリ。

しずちゃんも「ヘ長調ね」と申し分のない台詞。

一緒に懸命な顔になっているドラえもんが、相変わらず巻き込まれブリを発揮して面白いんですが、彼も当然主人公の一人ですから、度肝抜く有名な台詞を炸裂。

それぞコレ

gas01.jpg

↑すごい! ですよ。まさに。「もとせん」て。正座して両手を突き出しているポーズも滅多に見られないモノですが、あんな直下にいたらそりゃもう、かなりの“にお○”が直撃ですもんね。そりゃ必死になります。

口にばんそうこうでバッテンとかも無茶苦茶なセンス発揮していますが、のび太の表情が素晴らしいですよね。ポーズも。見てるだけで催してきますもん。

結局どうしようもないぐらいの下ネタなんですよね。コレ。

国民的漫画とか言っても、子供に受けるのは要するにこういうネタなんですよ。実際のところ。ただし、ここまで入念に練り込まれたギャグを連発させるのはやはり凡人とは格が違うという感じですね。

さて、

いよいよクライマックスです。

筆者自身がもっとも好きな道具として記憶しているコレです。

・・・

『エスパーぼうし』

esper05.jpg

このデザインがすでに絶品で。あれマジックハンドの手ですよね。外国的なセンスの。
エスパー(超能力者)とか銘打っているのに、入り口がすでに胡散臭過ぎ。周りのボタン類でそれらしくしていますけど。

(それにしても毎度お馴染みの白け顔だなあ。なんでそんなに白ける必要があるのか)

F先生はこういうかぶり物系の道具をデザインさせたら右に出る者なしですが(そもそも、そういうデザインを要する漫画が殆どないってのはおいといて)、中でも際だって印象深いこの道具。

3つの超能力をだせる道具なんですけど、この道具の肝であり、この話の魅力でもあるのが、「かなりのれんしゅうがいる」という事。

これがすべてです。その後に続くエピソードは飾りです。

この前半部分の「エスパー修行」シークエンスが、前代未聞の面白さなのです。

esper04.jpg

ノコギリ。ドラえもんが痩せようとして使った巨大なヤスリといい、野比家には何でこんなものが常備してあるのでしょうか。とにかくのび太の焦りがストレートに伝わる。

ここまでされたドラえもんもテンションがマックスになって、『どんぶら粉』でもみせる鬼教官ぶりを遺憾なく発揮。いよいよのび太のエスパー訓練が始まる。

「テレキネシス」「テレポーテーション」「クレヤボヤンス」



この3つの超能力を特訓するんですが、まずは「テレキネシス」(念力)。

esper02.jpg

↑灰皿、座布団、と、どう考えてもメリットが見あたらないほど疲労困憊のエネルギーを費やすテレキネシスが最高。そして、まるで意に介さず軽々とした笑顔でスルーしながら座卓に近づく仏ドラが無茶苦茶。「だんだん重くしよう。」も飛びっ切り。「++」が上下になっているのび太も面白すぎです。

この頃のドラえもんはちょうど初期のドタバタキャラから脱皮しかけている感じで、イノセンスなマッド性が絶妙です。




そして、いよいよ究極のギャグがお目見え。




「テレポーテーション」

トイレに行きたくなるのび太に向かって

「じゃ、テレポーテーションでいこう。」

とまたまた笑顔のドラが軽々というんです。
よせばいいのにのび太も従う。

「心の中でトイレになげなわをひっかけるんだ」

きわめてイージーなイメージをのび太に抱かせて、いよいよ本番。これはもうノーカットで見ていただくしか面白さを伝えようがないです。
コマ割りとか、絵の衝撃とか、神様が作ったとしか思えないギャグがここにあります。





ではたっぷりとご堪能いただきたい。





esper01.jpg

↑全コマ爆笑!!
揺れてる便器すら狂ったように面白い。「もっと力をいれてっ!もっと。」とか言うからドラえもん! もう、面白過ぎるから。


筆者はこのシークエンスを子どもの頃から、それこそおしっこが漏れそうになるほど堪能しています。笑いすぎて。
「エ イ」
なんて、どうしていいか分からないほど笑える。下の一コマで一気に収斂する大爆笑ブリも神業。ドラえもんのグラフィックなんてメガトン級。「ゲ。」が普通の吹き出しなのもいいんですよねえ。「。」とかも。

この爆笑は、粒ぞろいのドラえもんの中でもかなり上位に入るんではないでしょうか。

もう、この部分紹介したくてこの特集したことがバレバレですが。

・・・

最後は小さなエピソードで、個人的に大好きなエピソードでしめたいと思います。

ページ数にしてたったの4ページ。

タイトルは

『ようろうのたき』

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↑何気に描かれた机の上のおつまみ類が最高に美味しそう。しずくまで飲もうとするパパに酒飲みの哀愁を感じさせる。大人なエピソード。

クリスマス・イブの夜、お酒好きのパパは体に毒ですとビールを一本しか飲ませてもらえない。のび太は密かに貯めたお金でお酒をプレゼントしようとする。実に微笑ましい良いエピソードです。

ただし、

このエピソード、のび太は脇役です。

主役は、

ママです。

食べながら水を飲むと、その水が上等のウイスキーになるという、酒飲み垂涎の道具。

yourou04.jpg

↑ここでのグラスと水の描き方が抜群です。眉毛のせいで本当に味気ない水に見える。パパの完璧な説明キャラぶりもすこぶる素晴らしい。「金魚」ってなあ。

あまりの美味さにやかんのみず(!)をママにすすめてしまうパパ。

その結果がコレ

yourou02.jpg

↑パパとドラえもんの顔!


この後屋根にまで上って唄い狂うママがシルエットで描かれてオチなんですが、最小限のコマを使って構成された隠れた名作です。全くストーリーに無駄がないばかりか、「養老の滝」というエピソードで、敬老の精神を見事に子どもたちに浸透させた価値は非常に高い。
「賄賂」といい「養老」といい、子どもには馴染みのない言葉をキチンと消化して使い切る手腕は、さすが最後まで児童漫画をやめなかったF先生ならではじゃないでしょうか。

と言うわけで幾つかのイベント・エピソードから選りすぐりのポイントを紹介してきたのですが、ここで紹介できなかった作品にも傑作が多いのが印象的でした。

そして、そのどれもが実質的にはイベントそのものは題材に過ぎず、それに甘えず無茶苦茶なギャグをつるべ打ちにするF先生の手腕を再確認できました。

tikatetu01.jpg

↑でも、やっぱり一番うらやましいクリスマスプレゼントはこれですよね。


・・・


実験的にブログ形式で更新をしてみたのですが、久しぶりに書いてみて懐かしいやら。もっとも、文章→画像→つっこみと言うシンプルなものだったので、殆ど違和感のない感じで嬉しいです。

藤子・F・不二雄大全集刊行記念と言う事で更新しましたが、これから3年近くはまだまだ楽しませてもらえそうなので、みなさん是非とも大全集を予約して購入しましょう! みんなの力で大全集を絶対に最後まで刊行させましょう!!

そして、がんばれ小学館!!!

藤子・F・不二雄大全集公式HP

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( 2009.05.30 ) ( 変ドラ ) ( COMMENT:42 ) ( TRACKBACK:1 )
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